Mission!・・・いや、Transmission!
一応?高級車なので、早くからオートマティックの設定があった130。
とはいえ、前期型は輸入モノのボルグワーナー社製である。
ニッサンマチックといわれる自社製になったのは後期型になってから。このときはコラムとフロアが選べた。
もちろん、大多数はコラムのマニュアル車だったのだが、130シリーズ登場時は3速が基本。
バンのみミッションが違い、4速だった。(貨物車として設定を変えていたのか?)
後に上級グレードにはオーバードライブが付き、実質4速になった。
ここで問題となるのは、グレードによりミッションの段数が異なることから、仲間内でも格差?ができてしまう。
130クラブでは、毎度この醜い争いが繰り広げられる。
ただ、どのミッションもギアの間が開きすぎているので、坂道などは非常に辛い。
だから、結局同じ穴のムジナなのである。(^_^;)
オーバードライブがない低グレード車に乗っている130クラブのメンバーの中で、「気合のオーバードライブ」という無形文化財が存在する。
高速道路上で、気持ちだけはオーバードライブにギアをいれている…らしい。
ちなみに、フロアミッション車はオリジナルでは存在しない。フロアオートマ車をフロアミッションに改造したり、中にはコラムミッションからエンジンスワップも伴ってフロアミッションに改造した車はある。もちろん、それは最近の話。当時ではそういう改造がなされる例はおそらくなかったと思う。しかしこれらの改造フロアマニュアル車は例外なく5速で、結構熱い走りができてしまう。
この時代のオートマは多かれ少なかれトラブルを抱えていることが多く、壊れたのを機会にマニュアルに乗せかえることもあるようだ。
ところで、冒頭に述べたように、バンとそれ以外のグレードとは、ミッションが異なる。
しかもシフトパターンが違うとなると細心の注意が必要である。
以前、バンに乗っていてワゴンと間違えて思いっきり前進して(しかも後ろを向いて)、
整備中の他の車に激突したという方の体験談を訊いたことがある。
130セドリックのシフトパターンは、手前に引いて下がロー、引いて上がバックである。
奥に引き上げてセカンド、そのまま下ろしてトップ。さらに一番奥に押して上げるとオーバードライブ。
バンのシフトパターンは、手前に引いて上がロー、そのまま下げるとセカンドである。
奥に引き上げてサード、そのまま下ろしてトップ。バックは向こうに押して下げる。
これでは間違っても不思議ではない。ご注意を。
(2002年5月6日up)
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